人は、何か不足を感じたとき、動き出す。
満足しきっていたら、何も始まらない。
何かがおかしい、自分は変わっているのではないか。
何でこうなってしまったのか。
いわゆる、世の中一般のあるべき姿から、外れてしまったとき、はたと考え込む。
罪を犯したとき、失業したとき、何かに失敗したとき、何かを失ったとき。
私もそうだった。
仕事と家族を失って、さてこれからどうしよう?
鍵は今まで避けていた「宗教」にありそうだとは思っていた。
でもどうやって近づけはいいのだろう?
宗教に絡む怪しい話はたくさん聞く。
特に弱い立場の者につけこむ話は。
そう、私は学生時代の恩師にたまたま空海がいいですよ、と勧められたのがきっかけだった。
だが、空海について書いてある本を読んでもさっぱりわからない。
いろんな本を読んだ。
恩師がこんなサイトもある、といって「まんだらや」のサイトを教えてくれた。
なかなか充実しているし、興味深いこともたくさん書いてある。
行ってみたい、でも何だか怪しいところだったら嫌だし、怖いな。
葛藤があるところに物語は生まれる。
迷ったすえに、まんだらやの門を叩いた。
自分でも勇気ある行動だと思った。
だってかなり実際のところ、怪しかったから。
しかし話を聞いていて、うなった。
この人の話、真理をついている。
信じられる。
直感だった。
昼の星は見えない。
夜の星は見える。
昼も星は見えているはずなのに、私たちは昼の星を見ていない。
見えないものがある、
すべては意味がある、
いま、私が生きているのは何のためか、
なぜ、今こうして学んでいるのか、すべて意味があること
受講しながら私は、気づきを深めていった。
しかし物語はこれで終わりではない。
この養成講座を受講して気づいたこと、得たことをどうするか?
再び葛藤との戦いだ。
ストレートに伝えて、一体だれが振り向こう。
友達に話すには、ひどく気をつかう。
誰ならここまで大丈夫、
この人にはここまでかな、
その試行錯誤の繰り返し。
親でさえも、葛藤の対象になる。 孤独な戦いだ。 でもだからこそ、そこを乗り越えて伝わったときの、感動は大きい。
そしてそういう人に出会ったときは、うれしい。
ああ、やっぱりあなたも、と思う。
そして勇気をもらう、次へ一歩踏み出す勇気を。
ヒーラー養成講座を受講したら、何だか別次元にいって、悩みも何もかも超越してしまうのか、
と思った時期もあった。
が、今は違う。
相変わらず日々の悩みを抱え、仕事のストレスや人間関係のいざこざを抱え、
不足だらけの自分を抱え、じゃあ何が変わったか。
う〜ん、それは眼差しかなあ。 自分を取り巻く世界への、他者への、眼差し、見方が、変わった。 な〜んだ、それだけ?
そう、それだけ。
でもすごいんだ。
私は今それを実感しているんだもの。 by T.M |