2011年10月25日、スティーブン・鷲峰・コーミーさんが手彫りの石の彫刻を持ってきました。
石の上には英語で三人の日本人名が書かれています。
1977年、彼が27歳のときヒマラヤに行きました。
そのときにカトマンドゥで出会った明治大学山学部OB・田辺ひろしさんと
10日間のムスタン・トレイルを体験し、友人となりました。
1979年、明大山岳部OBの(田辺ひろし・中村たかゆき・水野はるゆき)彼らのサポートで、
スティーブはエベレストの展望台・カラパタール5505mに登ることが出来ました。
そして1995年、彼らと出会って18年後、今度はゴーキョー・トレッキングに誘われました。
仕事に追われていた時期でしたので、参加できずに送別会に参加して彼らの健闘を祈りました。
ところが1995年11月11日、ゴーキョー地域はインド・ベンガル湾からのサイクロンのおかげで2メートルの大雪が降り、
パンカ:4550mでは避難していた山小屋ごと雪崩に飲み込まれました。
死亡した26人(日本人13人)の中に、彼の友人三人もいたのでした。
スティーブは、幸運を感謝すると共に、命の不思議を思ったのでした。

いつかは彼らの供養をしたいと思い、彼はそれからチベット仏教の修行に力を入れ始めました。
そして、13年後に私に出会い、真言宗の阿闍梨となる機会を得たのでした。

2011年11月1日にスティーブは、真言宗阿闍梨として高野山でダライ・ラマの金剛界灌頂を受けることになります。
そして彼に替わって、私がパンカの遭難現場で供養のお経を唱えることになりました。
導かれた不思議なご縁なのです・・・これからまた何かが始まるのでしょう。

文字は、オン・マニ・ペメ・フン・フリーヒ(きりく)
口庵・・宝珠・蓮華・金剛・・観音
観音菩薩(ダライ・ラマ)の真言です。
五色の色を塗って、五智如来の化身であることを表現しています。

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