ある日の冥想の会にて、倍音声明が終了し、みなテ−ブルに着席した。
そのとたんに、得度したばかりのMさんが「わたし、お金が欲しいんです!!」と言い出した。
(え〜。なんと素直な発言・・。)と思ったが、「何のためにお金がいるの?」と質問した。
「わからないけど、お金が欲しいんです。」と答えてくださった。
「その金で何かしたいことでもあるの?」
「特にないのですけど、お金があれば安心じゃないですか?」というのです。
「あなたが、お金を使う目的もないのに、神仏がお金を与えてくれるとは思えないけど?」と答えました。
彼女は心が安心する「幸せ」になりたいのであって、お金が中間目的であることには、気づいていないのです。
世間は「お金さえあれば幸せ=幸せはお金で買える」と洗脳しています。
その欲望をあおる資本主義の経済競争が、働く動機を作っているのかもしれません。
神仏に願えば叶う・・というのは、仏教の教えの一面です。
修行(自力)の宗教として始まった仏教は、浄土宗・浄土真宗において「救いの仏教=他力」に変容しました。
死の恐怖は「お経や念仏を唱えると救われる」と思っている人がいるかもしれません。
でもこれは、マントラヨーガの@誦持講供すれば、苦を抜き、楽を与える・・・という思考停止状態に導くだけです。
重要なのは、「A修習・思惟すれば、道(覚り)を得、神通力を起す。」なのです。
カモワン・タロットではこれを、グノーシス(叡智=般若の智慧)を得ると述べています。
彼女自身が、誰かの価値観に洗脳されていて、自分とはどのようなカルマ(思考傾向)にあるかという探求をなさっていません。
幸せは、お金を得るという外側にあるのではなく、些細なことでも幸せと感じる内側の、心を作ることにあるのです。
人の喜びは、それぞれ違うのです。
有漏(ウロ)=社会的価値観の情報で洗脳された、今までの彼女の自己を解体をしないと、本当の幸せは訪れてこないでしょう。
その不安感が、彼女を得度という儀式に導いたのです。
この純粋な探究心が、多くの人にも必要なのでしょう。
この純粋な探究心が彼女にある限り、彼女がご自身の作り出した不安感から、目覚めるときは近いかもしれません。
空海は「それ仏法、遥かにあらず、心中にして即ち近し。」と般若心経秘鍵で述べています。
「なぜそう思うのか?」を追求し続けると、病気への恐怖や、死への恐怖が心の奥底にあることに気付きます。
それでは、仏教は(釈迦は)どのようにして、生老病死から自由になったのでしょうか?
あなた自身が、仏教書を紐解き、探求してみてください。
次の「目覚めた人=Buddha」になる人は、あなたかもしれませんね!!
密教はインド起源の「世界の真理を隠している」教えです。
タロットはエジプト起源の「世界の真理を隠している」教えです。
この二つの教えが、同じことを語っていると分かると、
いま、この世界で隠されている真実が、観えてくるのです。
あなたの抱えている問題は、真理(reality)が分からないから、欲望が達成できないということです。
世の中には二つのものしかありません。
その一つが私です。
「私とは何なのでしょうか?」
そして私以外のものを世界と呼びます。
では「世界とは何なのでしょうか?」

いま、15番・悪魔は丸い錬金術の壷の上に立っています。
悪魔の左手に持っているモノは薄暗い松明の明かりです。
雌雄同体のコスチュームは性的魅力を振りまいています。
男と女に分かれた下の二人には、上の悪魔がはっきりとは見えていません。
下の二人の立っている黒い土は、無意識です。
その上の水は、揺れ動く感情です。
あなたもこの二人と同じところに立っていませんか?
下の二人は、お金を支配できる悪魔の地位に魅力を感じています。
「お金が欲しい!!」と思っています。
このシステム(貨幣経済)を作り出したのは悪魔であり、
一旦できたシステムは常識だと信じられているので破壊できません。
この錬金術の壷は、原子力発電所(エネルギー産業=石油メジャー)でもあります。
エネルギー高度消費社会を作り、代金を要求し、下の人々を支配しています。
システムはマトリックス(常識社会)なので、作り上げるとその支配構造が見えなくなります。
もちろん下のものに報道を流している情報産業(マスコミ)も悪魔の支配下にあります。
お金が欲しいと思ったら、最初にこの支配構造を発見しなければなりません。
あなたはテレビにより欲望を無意識に植えつけられ、消費をあおられているのかもしれません。
お金があると、自由が買えます。
でも自由になったら何をするのでしょう?
それは、大きな私(人類)に、役に立つことなのでしょうか?
仏教の教えでは、多くの人が眠っている(眠らされている)と考えています。
その社会=いまの常識(マトリックス)から目覚めた人のことを覚者(サンスクリット語でBuddha)というのです。
やむなく悪魔の世界に入ったら・・どうしたら良いのでしょう?
支配者には弱みがあります。
宮崎駿監督のアニメ「千と千尋の神隠し」では、千尋は湯婆婆に「働かせてください!!」と言いつづけます。
支配下に入りたい人間を、支配者は否定できません。
密かに入ってきたカオナシが神に変身し、金(きん)を撒き散らします。
偽者の金でも、人々が集まってくれば、カオナシの寂しさは少しは和らぎます。
意味のない嬌声でも、気晴らしとして役に立ちます。
「人は気晴らし以外の何をしているのでしょう?=パスカル・パンセ」
湯婆婆もカエル男もナメクジ女も、これが欲しくて狂気します。
でも肝心の千尋はこの金(貴重なもの)に見向きもしません。
価値観は人によって違うのです。
湯婆婆の孫の坊も、違う価値観を持っています。
もちろん、最初に千尋を助けた「白龍=ハク」も従ってはいるものの、
湯婆婆の支配するこの世界から抜け出たいのです。
だからハクと千尋の二人が、仲間とともに銭婆のところに片道切符で行きましたが、
まことの名を取り戻すことによって、ハクのウロコははがれ、
まことの人間として湯婆婆の支配する国に戻ることができました。
白龍のまことの名は「ニギハヤヒ・コハクヌシ」だったのです。
◎ニギハヤヒとは、最初に高天原から降りてきて大和を支配するナガスネヒコの妹と結婚をした天孫降臨の神。
その後大和に神武天皇が来たときに、天皇に帰順した。
物部氏の始祖なのです。くわしくは日本書紀をご覧ください。
「まことの名前を取り戻す」とは、誰かに評価されたあなたではなく、輪廻する魂をとりもどし、
あなた自身のアカシックレコードを読み解くことができた人のことを言います。
この成長のプロセスにより、まことの力を得ることができるのです。
あなたに刷り込まれた物語(資本主義の神話?)はどんなものですか?
まことの名を求めて、あなたも自分探しの旅を始めませんか?

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